論破はダメ。絶対。会議で意識したい7つのポイント
企業という組織の中で働いていれば、誰でも会議に参加することはあるでしょう。実際にオフィスでは毎日のように会議が行われていることと思います。
しかし会議はただすればいいというものではありません。誰も意見を発せず、ダラダラと時間だけが過ぎ、一部の人が一方的に話すだけの会議など、非生産的であり、時間の無駄であります。
会議の本来の目的は、自由に意見を交換することで、新たな解決策を見出したり、素晴らしいアイデアが出たり、皆の結束力が高まることにあります。
問題なのは、「自由に意見を交換すること」です。お互いが意見を言い合っているうちに議論が白熱し、いつの間にかディベート的なイベントになってしまうことがあります。
ディベートはあるテーマについて立場を分け、討論で勝ち負けを競うものです。イベントととして見ればおもしろいかもしれませんが、会議の場ではふさわしくありません。
会議の場で意見が合わない相手に対して、理論武装して打ちまかしたとしても、それはあなたが優越感に浸れるだけです。
論破したところで、相手はあなたの意見通りに動いてはくれません。結果的にあなたにとっても相手にとっても不利益をもたらして終わりです。
社内の会議はあくまでも、企業に利益をもたらすためにあります。参加者は企業発展という同じ目的を持つ仲間同士のはずです。議論をすることによって、会社がよりよい方向に向かっていかなくてはなりません。
・意見の不一致は当たり前
・ロジックでねじ伏せない
・まずは相手の言葉に耳を傾ける
・相手の意見の途中で遮らない
・意見が一致する点を共に探す
・反対意見こそ感謝すべき
・双方の腹落ちを大切に
今回は会議をより良いものにするために意識したいポイントを紹介します。今後の会議の参考にしてみてください。
会議で意識したい7つのポイント「意見の不一致は当たり前」
人間誰しも自分の意見に異論を唱えられたら、あまりいい気はしません。つい感情的になってしまい、険悪な雰囲気のまま会議が続き、対立状態を生み出してしまうリスクもあります。
皆このことを理解しているから、誰かの意見に対して反論があったとしても、
衝突は避けたい
こんなことを言っていいのだろうか
説得力のある発言をする自信がない
といった理由で、発言をためらってしまうことがあるのかもしれません。
しかし、会議の中で様々な意見が出ることによって、建設的な議論となり、その中から皆が納得できる最善策を意思決定することができるのです。
皆が納得すれば、決定したことに対して力を合わせることができます。
このように会議を充実したものにするためには、反対意見も積極的に出していくことも大切です。
なので、会議に参加する者はまず、自分と周りの意見は違うものだということを認識しましょう。人の価値観は十人十色です。
例えば10人ほどの会議で一つの議題について討論すれば、意見の不一致は必ずあります。
自分と違う意見を非難と受け止めず、許容しましょう。違う意見があるからこその会議なんだ、と思うのです。同様に、自分の意見を相手に押しつけてはいけません。
自分には自分の意見、相手には相手の意見があることを受け入れましょう。
そして反対意見の伝え方にも注意が必要です。一番してはいけないことは、相手の意見を全否定することです。
相手を否定する意見は、恥をかかせますし、自分への心証を悪くしてしまうでしょう。
まずは相手の意見を認めることが大切になります。認めた上で、別の提案をするようにすることで、相手もあなたの意見を聞き入れやすくなります。
会議で意識したい7つのポイント「ロジックでねじ伏せない」
日本人の場合、いわゆる「ディベート」の文化が定着していません。
議論において勝敗を白黒はっきりさせるようなコミュニケーション自体に慣れてなく、意見が対立すると「感情の悪化」が生まれやすくなります。
そのため、いくらあなたが筋の通った理屈で相手の意見を論破しても、一つも良いことはありません。相手が感情を害して嫌われるのが目に見えています。
そもそも会議での議論は相手を打ち負かすことが目的ではありません。お互いに意見を出し合うことを積み重ねることによって、より良いアイデアや施策を導き出していくことです。
お互いに意見を出し合うには、人間関係が良好でなければなりません。論破によって相手に嫌われてしまうと、建設的な議論などできるはずもありません。
会議で意識したい7つのポイント「まずは相手の言葉に耳を傾ける」
会議では発言するだけでなく、発言者の話を「きく」ことも非常に大切です。
相手が発言しているのに関係のない資料を見てたり、隣の人と話をしたり、時計ばかりを見ている、という聞き方をしていては、発言者も話す意欲を失ってしまいます。
そうならないためにも、聞く意識をもって、相手が発言しやすい空気を作ることが大切なのです。
相手が話しやすくするには、相手の話に頷き、相槌を打つ。時には、身を乗り出して話しを聞く。
こういった姿勢やジェスチャーで、相手にあなたの話をちゃんと聞いてますよ、と伝えることは有効です。
こういった態度から相手は受け入れてもらっていると感じることができ、そこから安心感が芽生えて、より話しやすい状況の場となっていきます。
逆に、腕組みをする足を組むなどの姿勢や、斜に構える、足を投げ出すなどの態度は相手を軽んじ、拒否しているというイメージを与えてしまうので、注意が必要です。
会議で意識したい7つのポイント「相手の意見の途中で遮らない」
「最後までしっかりと話を聞く」という行為は、コミュニケーションを円滑に進めるうえでとても重要です。
ほかの人が話している途中、結論がまだなのに、いきなり「いやそれは…」と話を被せて来たり、3つの要点を説明しようとしたら、1つめのを説明している間に早くも意見をされる。
終わるのを待っていられないのか、その意見に早く反論したいのか。いろいろな状況が考えられますが、他人の話に途中で割り込んだとしても、よい結果が生まれることはありません。
話しを遮られた方は、不愉快な思いをし、あなたの意見を受け入れるつもりが無くなります。
もし誰かが発言をしているときに、話しを遮るような人がいたら、第三者が「ちょっと待ってください。○○さんがまだお話していますから、最後まで聞きましょう」と制止すると効果的です。
どんな意見でも、自分が発言したいときは、ほかの人の意見は最後まできちんと聞いてからにするクセをつけましょう。
会議で意識したい7つのポイント「意見が一致する点を共に探す」
人間は意見の不一致が一つでもあると、感情が働いてしまい、理論的かつ建設的な議論ができなくなる傾向があります。逆に同じ意見も持つ人がいると、好意的な感情が湧くものです。
これを「類似性の法則」といい、自分と共通点がある人の方が、好意を持ちやすい、という傾向があるものです。
一つでも同じ意見があるならば、それをきっかけにお互いがお互いを認め合うことができ、より充実した会議が実現できるでしょう。
意見をまとめるためには、その場で発言されたことをホワイトボードに書き出すといいでしょう。書き出された意見の中に、きっと自分と同じ意見があることでしょう。
会議で意識したい7つのポイント「反対意見こそ感謝すべき」
基本的に人が3人以上集まった会議の場合、自分の意見とぶつかる反対意見が出てきます。また、人数が増えれば増えるほど多数意見派と少数意見派に別れます。
反対意見や少数意見はないがしろにされがちですが、そういった意見があることにより、深い議論や考察、アイデアが生まれ、充実した会議が実現できるのです。
逆に反対意見が何もないと、多角的な見方から検討されることなく、そのまま承認されることになります。これは非常に危険なことなのです。
たとえ一人だけの反対意見があろうと、面倒がらずに尊重し、受け入れましょう。反対意見をもとにさらに議論を重ねることでより良い結果が生み出せるのです。
自分の意見の反対意見がでると、どうしても「反対意見=敵」と捉えてしまいがちになってしまいますが、その意見はあなたの意見をより良いものにできるチャンスかもしれないのです。
相手とあなたに意見を言う時に「気を悪くされたらどうしよう」と不安に思いながらも、勇気を持って意見してくれたのです。是非反対意見を言ってくれたことに感謝しましょう。
会議で意識したい7つのポイント「双方の腹落ちを大切に」
複数人の会議において、意見の相違が出るのは当然のことです。
意見の相違が出た場合に重要なのは、感情的にならずに、相手の意見を聞き入れ、そこからお互いが納得のいく結論や合意プロセスに導くことです。
皆が意見を一致することは、業務を円滑に進めたりするために不可欠です。会議でいくら議論して、戦略や組織や仕組みを変えたとしても、腹落ちしてなかったら、なかなか社員が動いてくれません。
そのため、最終的には同じ業務やプロジェクトに携わるメンバー間で、意見を一致させる必要があります。
このようにそれぞれの意見を納得のいく形に導くことは、経営方針を定める会議やチーム内でのミーティング、取引先との商談など、ビジネスのあらゆる場面でたびたび求められます。
人を納得させる基本は、「感情的にならない」「相手の話をちゃんと聞く」です。
そして「どのようにやるか?」と手段を考える前に、「なぜやらなくてはいけないのか?」をしっかり理解させることが重要なのです。
つまり、会議の目的は最終的に「社員の感情を動かす」ということになります。感情を動かすには、会議の場だけでなく、常日頃から社員間のコミュケーションと大事になってきますよ。
【まとめ】論破はダメ。絶対。会議で意識したい7つのポイント
人は理屈でなく”感情”で動く生き物です。どんなに正論を言われても、相手があたなに嫌悪感を抱いていたら、動いてくれるわけがありません。
・意見の不一致は当たり前
・ロジックでねじ伏せない
・まずは相手の言葉に耳を傾ける
・相手の意見の途中で遮らない
・意見が一致する点を共に探す
・反対意見こそ感謝すべき
・双方の腹落ちを大切に
相手を「言い負かす」のではなく、相手に「協力してもらう」ことを目標としましょう。会議という場を有効活用していましょう。
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