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ベンチャーに転職してわかったこと

ベンチャーに転職してわかったこと

学生時代、私ら「働く」というイメージがいまいち湧きませんでした。特にやりたいこともなかったので、安定している某大手企業に新卒で入社しました。

しかし入社5年目の時に「ビジネスマンとして、さらならスキルアップをしたい」と思い、転職を決意しました。

新しく選んだ企業は、当時わずか社員数20名に満たないほどのベンチャー企業でした。しかも、未経験の営業職で入社しました。

ベンチャー企業へ入社してからしばらくは、前職との違いに戸惑い、カルチャーショックを受ける毎日でした。

ベンチャー企業は設立して間もない企業なので、業績の急成長を期待・実感できるのが魅力であり、やりがいといえます。

しかし、もちろんリスクもあり、ベンチャー企業ならではの特徴を知って自信に合うか見極める必要があります。

ベンチャー企業に転職してわかったこと

・責任の所在不明確 
・毎日社長の顔色伺う
・有給は半年取れない
・大手の常識が非常識
・1年で営業部長7人交代
・100M先のスタバが遠い
・お昼はみんなコンビニ弁当
・福利厚生あってないようなもの
・子供たちには週末しか会えない

今回は私がベンチャーに転職してわかったことについて紹介します。是非参考にしてみてください。

ベンチャーに転職してわかったこと「責任の所在不明確」

企業であるならば、新規事業の失敗や個人情報の流出、経営者による私的資産流用や自然災害など、あらゆるリスクにさらされる可能性があります。

社長をトップとした組織でも、業務トラブルや問題の一つ一つ全ての責任を社長一人で取ることは現実的ではありません。もちろん社長個人や企業幹部が起こしたトラブルは話が別です。

基本的に、部署が起こしたトラブルについて責任を取り、原因究明や改善策を考えるのは基本的に問題が生じた部署及び担当者になります。

この責任の所在が曖昧なことになるも、いざというときに大きな問題が降りかかってきたり、責任者が分からなければ、当然リーダーシップも発揮されず、リスク対策も遅々として進まないことになるものです。

責任の所在は組織の中で大体は決まっていることが多いですが、ベンチャー企業では不明確になっていることが多いです。

ベンチャー企業の場合、社内システムなんて存在しないところがあり、慢性的に人手不足なため、業務内容が広くなりがちです。

営業として入ったのに人事・経理をやるなど、1人で2役も3役もこなす必要がでてきます。新卒入社した社員がいきなり責任感のある仕事を任せられることも珍しくありません。

その際に生じた問題など、曖昧なまま放置しているところもあります。

責任の所在を明確にするには、組織でしっかりと役割を細分化することが必要ですが、ベンチャー企業の場合、組織や個人としての役割が明確なっていないので、責任の所在も不明確になってしまうのです。

ベンチャーに転職してわかったこと「毎日社長の顔色伺う」

社長と社員の距離感は企業によってバラバラになります。

大企業の場合だと社長と直接話すことが無く定年退職を迎える人も多いです。本社に行かないと会えないという事も多いですね。

逆にベンチャー企業の場合は、社長が同じフロアで働いていたり、一緒にランチに行ったり飲みに行ったりと距離感が近くなりがちです。

話が分かる社長ならいいのですが、私の入社したベンチャー企業の社長は気難しい人でした。

朝出勤した際に、まず第一に私たち職員は社長の今日の機嫌を伺います。

社長の言動は、日によっては優しく対応してくださりますが、機嫌の悪い日は理不尽に当たり散らすといったことが多くありました。

さらに社長の言葉が少なく、単語でしか指示してくれないため、社長の意図をくみ取るが出来ずに機嫌を悪くさせてしまうことも多かったです。仕事よりも、顔色を伺うことに疲れ、ストレスが溜まりました。

ベンチャー企業の社長はワンマン経営が多い傾向にあります。社長の一存によって突然、事業の進退・ルールがガラッと変わりますので、従業員が慌ただしくなることがあります。

ベンチャーに転職してわかったこと「有給は半年取れない」

ベンチャー企業転職前は、年間休日は123日、夏休みも土日も休みで当たり前と思っていました。

しかし、ベンチャー企業にも法律上義務づけられている有休は一応あります。しかし、夏季休暇、年末年始休暇、ましてやリフレッシュ休暇などは存在していなかったです。

そして有休は病気以外ではほとんど使ったことがなく、他の社員もほぼ同様に有休を取っていないのが現状でした。

さらに新人は有給を使ってはいけないという圧力が強く、初めての有給を使ったのは入社してから半年後です。

定時なんてあってないようなものです。1日16時間労働は当たり前で、残業代無しで働き、終電で家に帰るなんてことは当たり前のようにあります。

家に着いてからもまた仕事したり、寝る時間を削らなければいけない日もあります。

また一応、土日祝日は休みでしたが、仕事が終わらなければ休日にサービス出勤するか、もしくは家で仕事をします。休みは月に1日あればいい方です。

ワークラフバランスを求める人には絶対に向いていないでしょう。

ベンチャーに転職してわかったこと「大手の常識が非常識」

大手企業で当たり前のことがベンチャーでは当たり前ではないことが多々あります。

トイレ

大手

清掃業者がいて、常にきれいな状態

ベンチャー

会社始業の15分前に従業員がトイレ掃除をする。

取引先

大手

有名メーカーとの取引が多い

ベンチャー

聞いたことのないようなメーカーとの取引が多い。

社長

大手

営業活動せず、顔を合わすことが全くない。社内権力は部長、課長、係長に分散しており、昇格、昇給はこの3名で決める。

ベンチャー

社長も営業活動しており、顔を合わすことが多い。社長に権力が集中しており、昇格、昇給は社長が決める。

労働組合

大手

あり。よほどのことがない限りクビにはされない。

ベンチャー

ベンチャー:なし。社長の一存で進退が決められる。仕事ができないとクビになりやすい。

新人教育

大手

責任を持って新人を育てる。充実した研修制度でビジネスマナーを身につけることができる。

ベンチャー

新人は業績に繋がらないため、コストと考える。
ろくに教えずに仕事をさせて無理矢理覚えさせる。ビジネスマナーをろくに知らないまま、歳を重ねてしまう。

備品

大手

仕事で使う仕事道具は会社から支給。

ベンチャー

自費購入。

台風などの非常事態時

大手

無理に出社はさせない。出社していたとしても帰れなくなる前に帰宅させす。

ベンチャー

ベンチャー:なんとか出勤させようとするし、仕事を続けさせる。

ベンチャーに転職してわかったこと「1年で営業部長7人交代」

入退社が激しいのもベンチャー企業の特徴です。入ってくる人も多いですが、やっぱりやめていく人も一定数います。

新入社員の入れ替わりが激しいのはもちろんのことですが、営業部長という役職を持っていても辞めてしまいます。

私の在職中には、1年でなんと7人も営業部長が交代しました。

円満に、「転職」「退職」という形で終わることもありますが、会社と合わないという理由で突然去っていってしまうことの方が多かったです。

ベンチャーに転職してわかったこと「100M先のスタバが遠い」

ベンチャー企業は一人ひとりの業務の幅が広い傾向にあります。こう言えば聞こえがいいかもしれませんが、一人の仕事量がとりあえず多く、とりあえず忙しいです。

会社から100Mの距離にスタバがあるので、食後や15:00の休憩にコーヒータイムを設けたいのですが、コーヒーを買いに行く暇さえありません。

たかが100M歩く時間さえ惜しいのです。

結局会社の自販機であまり美味しくないコーヒーを飲みながらの仕事になってしまいます。

ベンチャーに転職してわかったこと「お昼はみんなコンビニ弁当」

私の勤めていたベンチャー企業は街中にあったため、近くにはファミレスや食堂、カフェがたくさんありました。

一応お昼休憩は1時間ありますが、あってないようなものです。外でゆっくり食べる余裕などないので、お昼ご飯を食べながら仕事は当たり前です。

なので皆、朝コンビニでお昼用の弁当を買ってきて、お昼はコンビニ弁当を食べなが仕事をしていました。

ベンチャーに転職してわかったこと「福利厚生あってないようなもの」

一般的にベンチャー企業は、大手企業に比べて給与・福利厚生など待遇面が低いと言えるでしょう。

私の在籍していま会社ですと、光熱費水道代込みで月8,000円の社員寮がありました。夏はエアコンかけ放題、冬は暖房使い放題でしたが、電気代はほとんどかかりませんでした。

社員食堂のメリットも大きいです。500円以内でお腹一杯食べることができます。

その他にも住宅手当、家族手当、リゾート施設使用の割引、退職金など手厚い福利厚生があります。

給与プラス10万円くらいの待遇は受けられてたと思います。

一方でベンチャー企業はそういった福利厚生、手当類は無いに等しいです。あったとしても大企業には遠く及ばないでしょう。

給与面に関しては、設立して間もない企業であり、売上・社内制度ともに先行き不安定な状況であるので、人件費をなるべく抑えたい狙いがあります。

しかし、ベンチャー企業特有のユニークな制度があることもあります。

失恋休暇、社内ランチ制度、お昼寝休憩など、社員に寄り添った制度を作っている職場もたくさんあり、私の会社もそうでした。

しかし、これらの福利厚生を使ったこと、支払われたことを聞いたことはありません。名目上はありますが、実質的無いのと同じなのでした。

ベンチャーに転職してわかったこと「子供たちには週末しか会えない」

何度も述べたように、とにかくベンチャー企業は忙しいです。

個人に任される仕事量も多いですし、会社の売上のために無茶なスケジュールでも仕事を取らなければいけないのです。

そうなると残業は当たり前で、アフターファイブなんてものはありません。

そのため平日に子供と話せる機会はほぼありません。寝顔を見れるだけです。

会えるとしたら週末だけです。それでも仕事が入ると少しの時間しか会えません。遊ぶなんて本当にたまにの話です。

家族との時間を大切にしたいと考えている人は、ベンチャー企業は向いていないと言えるでしょう。

【まとめ】ベンチャー企業に転職してわかったこと

ベンチャー企業に転職してわかったことを紹介しました。

ベンチャー企業に転職してわかったこと

・責任の所在不明確 
・毎日社長の顔色伺う
・有給は半年取れない
・大手の常識が非常識
・1年で営業部長7人交代
・100M先のスタバが遠い
・お昼はみんなコンビニ弁当
・福利厚生あってないようなもの
・子供たちには週末しか会えない

景気の先行きが見えない中でベンチャー企業へ転職する流れがますます増えてきたように思います。

しかし、ベンチャー企業には人によって向き不向きがありますので、しっかりと特徴を把握しておきましょう。

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