【有吉商店】博多ラーメン界の風雲児、有吉商店。伝統の味もしっかり守ってた!
福岡市を観光するなら、まずはどこが頭に浮かびますか?始めて行く人なら、まずは「天神」をオススメされるはず。そう、天神は福岡イチ、いや九州を代表するといっても過言ではないほどの繁華街です。
福岡空港-JR博多駅-天神と地下鉄で数駅で繋がる交通は至便。天神は西鉄の電車、バスのハブになっており、市内外の交通の要所でもあります。遊びに行くなら、まず天神です。広さといい、お店の質・量ともに申し分の無い街です。
天神の唯一の泣き所に爆誕した有吉商店は博多ラーメン界の風雲児かもしれない
しかし、天神の唯一の泣き所は、これぞ博多ラーメン、というラーメン屋が見当たらないことです。土地代が高い、街並みに豚骨臭が似合わない・・・などなど、理由はさまざま想像できますが。せっかく天神ほどのメジャーな街に来たのに博多ラーメン屋を探すのに一苦労・・・ではやるせ無いですね。
しかし、ご安心ください。天神から南方にある「天神南」「渡辺通」には如何にものラーメン屋が覇を競っています。地下鉄の駅名は異なっても、実は距離は大したことなく、徒歩圏内と言えます。ブラブラと天神の散歩を楽しみながら、豚骨臭に引き寄せられて赤のれんをくぐる、なんてのも楽しいですよ。
今回私が訪れた店は博多の名店「有吉商店」
今回私が訪れた店は、「有吉商店」です。10月末のとある平日、渡辺通りにある病院で用事を済ませ、あとは飛行機に乗って関東にもどるばかり、という時でした。博多は人情あふれる街です。病院の場所がわからずに困っていると、通りがかりのオバちゃんが助けてくれました。ラッキー。幸せな気分そのままに、このあたりを少しブラブラしたくなったのです。
「有吉商店」を目指して地下鉄「渡辺通駅」へ
スマホで検索すると、有名店「博多だるま総本店」に歩いていけます。狙いを定めて、まずは目印の一旦地下鉄「渡辺通駅」へ。
西鉄バスでも行けます。路線は多いですよ。地下鉄駅とほとんどひっついてます。
渡辺通駅前の大通り(その名も「渡辺通り」)を渡り、東方面に歩き出すと、ジャーン!
「だるま」を見つける前に、赤ちょうちん登場。プンと香る豚骨臭に、思わず足が止まります。
有吉食堂に到着。あっという間。そして夜3時までの営業とは
「夜3時まで営業中」の気合の入った文字に、ますますそそられます。自動扉じゃないぞ。古ぼけた感じ。いいねえ。昭和だねえ。しかしてこれは、呑み屋ではないのか?ちょっと勇気がいる。
有吉食堂は御覧の通り「夜三時まで」
夜三時まで営業中と書いてある、有吉食堂の扉を少し開いていて中が覗けたので恐る恐る顔を突っ込むと、2階でも食えるらしい。テーブル席かな。階段にラーメンのメニューが貼ってある。大丈夫、結構種類もあるぞ。1階はカウンターだけやし。それにしても、始めて一人で入るには、少し勇気が要る。
博多ラーメン、有吉食堂開店前にはもう行列が。
まだ開店30分前。周囲には、4-5名の待ち客が。一人のお兄さんに声かける。
「この店にはよく来るんですか?」
「うん、うまかよ。サイドメニューでは、唐揚げがうまか(ニコニコ)」
愛想よく答えてくれました。餃子ではないのか?そのあたりが、居酒屋機能に軸を置いたラーメン屋なのかもしれません。開店時間の12時になり、小太りの兄ちゃん店員が、あちこちに声かけ始めた。
「お客さん、一人?二人?二階もあるよ」首尾よくカウンターの端っこに座ることができました。ありがとう、有吉食堂のお兄さん。
博多有吉食堂、背中には謎のポスターが。店内の様子。
お店の様子を。まずびっくりするのが通された席の後ろのこの謎のポスター。この雑然さがたまりませんね。これも博多にある有吉食堂の魅力かもしれません。
有吉食堂にはサインの山が。有名人御用達なんですね。
入口入ってすぐ、サイン色紙が所狭しと貼られているのに気がつきます。中には年季の入って黄ばんだものも。ファンの多さが、その根強さも伺い知れます。ミュージシャンかな?野球選手かな?見当つかないけど。有吉食堂は人気店なんですね。さすが噂の有吉食堂。
有吉食堂のメニュー。担々麺がお勧めのようです。
有吉食堂のカウンターにメニューが置いてあります。ウリは坦々麺のようです。結構種類があります。チャーハンも美味そうだなあ。博多ラーメンなのに担々麺、正直謎です・・・。
有吉食堂のメニュー。王道のとんこつラーメンを選ぶ。
ここは正攻法にトンコツらーめんで行こうと思います。都内のラーメン屋のような食券機はありません。目の前では眉間に厳しいシワを寄せた店主と思しき人物が、黙々と麺を茹で、ザルで湯切りしてる。その方にオーダーするシステムです。
ここで弱気になってはいけない。大きな声で「豚骨ラーメン。バリカタで。生ビールも!」とコール。「あいよー!」いいですね、この間合い。心地よい。
有吉食堂の店内。麺にご対面までカウンターを観察。
有吉商店の博多ラーメン、配膳までの待ち時間、カウンターを観察します、麦茶はセルフ。一年中、麦茶を用意。水ではないのが有吉商店の気持ちですね。そしてラーメンのお供、ティッシュは一人ひと箱。OK!
左手には、紅しょうがと辛味。これは博多流のデフォルト。
右奥に注目。坦々麺用のお酢とな。これは次に坦々麺食う暁には試してみたいな。更に奥にはアジシオやら豆板醤?やらゾンザイに置いてある。「好きに楽しんでくれよー」とでも言いたげな、店主の懐の深さを感じます。
有吉食堂の豚骨ラーメンにご対面
そして、ラーメン着丼!既に胡麻は浮いています。チャーシューはビシッと一枚。青ネギも適度な量です。有吉商店のとんこつラーメン。絵にかいたようなとんこつラーメン。期待しちゃいます!
有吉食堂のスープがまた美味い
有吉商店のスープ。おおっ濃い!!しかし、泡立っていない。なんというか、「濃厚スープ」とか「クリーミー」とか一言で片付けるにはもったいないような、汁です。豚骨臭は十分に。しかし、不思議としつこくない。ギトギトしてない。これぞ、誠の豚骨です。
麺は細麺ストレート。これも博多ラーメンの王道です。
麺は細麺ストレート。これも博多ラーメンの王道です。美味い、本当に美味い。博多ラーメンを体感させてくれるラーメン。最高です。これは替え玉決定ですね。遅れて、生ビール登場です。今日は平日。背広姿の客を横目に、ゆうゆうとビールを頂きます。ああ、幸せ。これぞ休暇の特典です。(すみません・・・)
有吉食堂の豚骨ラーメンに再びご対面(替え玉)
あっという間に第一クール終了。すかさず「替え玉。バリカタで!」「あいよー」替え玉は皿に乗って提供。ちょいと紅しょうがで味変を楽しみます」。続々と客が訪れては、消えていきます。この回転の速さ。いいねえ。儲かるますね♡
食べ終わった頃には、もう誰も居なくなりました。ゆっくり食べすぎたかな?「やっぱり博多ラーメンは最高だね♥」小太りの店員に話しかけると、笑顔。再びじっくりとサイン色紙撮影させてくれました。
【まとめ】有吉食堂の豚骨ラーメン
昼食ラッシュアワーから一息ついた有吉さんと思しき店主も、笑顔でこっち見てる。美味かったなー。また来るよ。申し訳ないけど、「だるま総本店」はとっくに脳裏から消えてました。
後で調べて知ったのですが、店主の有吉さんは知る人ぞ知るラーメンのパイオニア。博多に「坦々麺」を根付かせた人物なんだそうです。そうか、今度は坦々麺を食わねば、この店は語れないんですね。
それにしても、とんこつラーメン、めちゃくちゃ美味かったです。新規メニューの開発・成功も、伝統の味をシカと修行した上での味なんだなあと、妙に納得しました。
渡辺通りから少し南に歩けば柳橋市場。博多っ子の胃袋を支える鮮魚の拠点です。いわば、博多の築地(いや、今は豊洲市場か)。その関係者をうならせる地元の飲食店は、伝統とプライドに満ちています。そこで鍛えた有吉さん、さすがの一言と思わせます。
食後の後味を楽しみながら再びブラブラ。「だるま総本店」入口だけチェックしました。今度また行かねば。
まだまだ、博多ラーメンを極める道は、果てしなかバイ!
皆も、うまかラーメンば食いに、渡辺通りに来んしゃい!
有吉商店
店名 | 有吉商店 渡辺通り店 |
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住所 | 福岡市中央区渡辺通り1-8-18 |
電話 | 092-724-5675 |
営業 | 平日11時30分~15:00 夜17:00~翌3時(日祭日は夜22時まで) |
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