社会人になりたての頃から知っておきたかったこと
新卒入社で企業に就職し、新社会人として第一歩を踏み出すと、新しい環境や自分の可能性に期待が増える一方で、仕事に失敗して落ち込み、上司や周りの人との人間関係に悩み、学生生活との違いに戸惑い、色々苦労するものです。
しかしこうした苦労を経験し、乗り越えることで確実に成長できます。
なので最初は辛いかもしれませんが、時間が解決してくれますので、社会人になる前から特別な準備をするほどの必要性はありません。
むしろ新社会人にとって、初めに知っておきたいことはお金に関することです。毎日仕事や新しい生活のことでいっぱいで余裕がないかもしれません。
でも実はお金のことは最初が肝心です。
学生時代の頃のように、好きなものを買って、毎日外食して手持ちの金がない、なんて生活を続けていると、将来後悔することになります。
私自身も給料をもらい、自由に使えるお金が増えたことが嬉しくてすぐ使ってしまい、「ずいぶん、ムダなお金を使ってしまったなあ」と思ったものです。
新社会人になる人や、20代の会社員は、お金のルールを早く知ることで、上手にお金とつきあうことができるようになります。その理由は、お金は若い時ほど有効に使うことができるからです。
社会人経験が3年以上の方に、転職を検討している理由を質問すると「給与への不満」がよく見られますが、会社の給料が悪いのではなく、お金の使い方が悪いからお金が貯まらないとも考えられるのです。
今回は、お金にまつわることを中心に、「社会人になりたての頃から知っておきたかったこと」について紹介します。
税金の知識
待ち望んだ初任給がら入社前に提示された金額よりも低くて驚いたことがあります。
学生時代にアルバイト経験をしたことがある人は多いと思いますが、社会人の給料の場合は、税金や社会保険料など給料から天引きされている金額があります。
会社から入社前に提示される給与は、税金や社会保険料が引かれる前の総支給額です。
総支給額が振り込まれるものと勘違いしていると、初任給の日に落胆しますよ。
また、住民税にも注意が必要です。住民税は地方税のひとつで、都道府県や市区町村に対して収める税金です。
住民税は前年の所得に応じて課税されるため、社会人1年目に差し引かれることはありません。
2年目の6月になって急に給料から引かれるようになります。そのため、多くの場合2年目の方が1年目よりも手取り額が減少します。
入社2年目で生活がきつくなったといわれるのには住民税の発生が一番の理由です。
また、1年のタイムラグは、将来独立開業したり失職したりしたときにも響いてきます。無収入になった際に住民税の請求がきて困ってしまうというケースは少なくありません。
いざその時になって苦しくならないように、覚えておき対策をしておきましょう。
お金の貯め方
20代後半くらいまでは貯金について全く考えてなかったです。どうやって自分の価値を上げて、収入を上げるかということには興味がありましたが。
しかし、同期や先輩が結婚や出産を経験したり、ライフステージが変わりつつあるときにお金の向き合い方が変わり始めました。
引っ越し・結婚・マイカーやマイホーム購入、出産、子供の教育費など、まとまったお金が必要な場面はたくさんあります。その時が来た時に、慌ててしまわないように、貯金の必要性を感じたのです。
しかし、いざ貯金を始めようと思っても、中々すぐには思うように貯まりません。貯金は無理をせずともお金を貯められる習慣や仕組みが必要なのです。
多くの方に利用されている方法が、先取り貯金です。先取り貯金とは、毎月の給与などから「先に」あらかじめ決めた金額を貯蓄するタイプの貯金となっています。
新入社員の時から先取り貯金のことを知り、実践していたのならば、着実に貯金できていたはずなのです。
お金を働かせる
社会人になったからこそ、自分自身で稼いだ大事なお金をどう有効に使っていくのか、しっかりと考えておきたいところです。
お給料の使い道の選択肢の1つとして、新社会人の方に知ってほしいのは「投資」という使い道です。
自分が働いてお金を稼ぐだけでなく、「お金に働いてもらってお金を稼ぐ」ことも一緒に始めることをおすすめします。
なぜなら、投資には「時間が味方する」という側面があり、若いときにはじめるほど有利だといわれているのです。
若いうちならリスクに対する許容度も高く、そして何より、「複利」によって投資金額が大きくふくらむ可能性が高いのです。
複利効果とは、元本と利子を合わせた金額に対してさらに利子がつくことを意味します。具体的には次の通りです。
複利=投資金額×((年利回り(%)÷100)+1)^投資年数
※「^」は乗を表します。例えば上記の投資年数が30年なら30乗です。
この公式からも明らかなように、利息が利息を生んでふくらんでいくのが複利効果の特徴です。元本にだけ利子がつく「単利」とは異なり、複利が“雪だるま式にふくらむ”と言われる理由は、ここにあります。
老後資金を貯めるのに投資が向いているのはそのため。若いうちから始められるということは、それだけで大きなメリットともいえるのです。
投資と投機の違い
20代の若手社会人こそ、早い時期から資産形成を意識するのは重要なことですが、資産運用の基本的な考え方として、「投資」と「投機」の違いは抑えておくべきです。
「投資」は、将来が有望な投資先に、長期的に資金を投じることです。
中長期的に掛金を拠出して、リスクを抑えながら将来のためにコツコツと少額でも増やしていく投資は、資産形成に向いている商品といえます。
対して「投機」とは、機会に投じると書くとおり、相場の変動を利用して利益を得ようとする短期的な取引であり、相場によっては大きな損失が発生する可能性があります。
例えばFXな株の信用取引などが該当します。成功すれば短時間のうちに大きな利益を獲得できますが、リスクも大きい為、資産形成に向いているとは言い難いです。
資産運用を、始める前には投資商品と投機商品の違いを区別しておきましょう。でないと選んだ商品によっては思いがけないリスクを背負ってしまう可能性もあります。
会社員に合った副業
多くのサラリーマンの関心を集めている副業ですが、最近はサラリーマンができる副業の種類はどんどん増えています。
本業で得たスキルを活かした副業や、誰でもできるアンケート、運動がてらにUber Eatsや得意なことを活かせる運転代行など、さまざまな副業があります。
またバイトやパートなどと違い、雇用関係を結ばずにできる働き方や、在宅ワーク・シフトがなく働く場所や時間がフリーなワークスタイルなど、本業との兼ね合いや自分の都合に合う副業については理解しておいた方が、いざ収入アップのために副業を始める際にスムーズに事が進むでしょう。
副業への時間捻出方法
いざ自分も副業始めるかと思っても、本業が忙しくて副業をする時間が取れないものです。
私も副業を始めた最初の頃は、副業をする時間を捻出できず、心身ともに疲弊していました。
でも、残業を減らす、日常生活の見直し、週末の時間の使い方を工夫するなど、副業をする心構えと準備さえできていれば意外と2〜3時間程度の時間を捻出するのは簡単なのです。
個人の発信力の伸ばし方
「発信力」と聞くと、最初に思い浮かぶのはネットやSNSをフル活用して情報をアウトプットしている人のイメージがあると思いますが、ここでいう発信力とは、伝える手段のことではなく、伝えたいこと、自分の意見を意図した通り相手に伝えることができる能力のことを意味します。
この発信力は、職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な力として、経済産業省は、「社会人基礎力」と定義しています。
私自身もよく
「何が言いたいのかわからない」
「で、結局なに?」
と自分の思いを上手に相手に伝えることができず、非効率な時間を過ごし、歯痒い思いを感じていました。
どうすれば相手に分かりやすく伝えることができるだろうと考え、説明がうまい先輩に聞いたり、調べたりした結果、何度も聞き直されたり、情報の伝達漏れがなくなりお客さんや先輩と円滑なコミュニケーションをとることができるようになりました。
資産形成と資産運用の違い
資産形成とは、資産を一から築いていくことです。自分の資産を増やす目的で、貯蓄したり、投資したりすることをいいます。
一方の資産運用とは、今ある資産を使って、資産をさらに殖やしていくことです。例えば、株式投資、不動産投資などが挙げられます。
定期預金として銀行にお金を預けることも、実は資産運用の一つであります。資産運用は、資産のある人が運用することで、いかに資産を大きく減らすことなく増やせるかが重要です。
20代の方の多くは資産がほとんどないため、まずはゼロから10を作ること、資産形成目指さなくてはなりません。
資産形成を行うためにはどのような方法があるのでしょうか。大まかに、下記のような方法があります。
財産形成貯蓄制度(財形)
積立定期預金
貯蓄型保険
個人年金保険
学資保険
低解約返戻金型終身保険
外貨建て保険
変額保険
資産運用を始めるには、まずは資産形成からです。資産形成についての知識を身につけていきましょう。
【まとめ】社会人になりたての頃から知っておきたかったこと
「社会人になりたての頃から知っておきたかったこと」について紹介しました。
・税金の知識
・お金の貯め方
・お金を働かせる
・投資と投機の違い
・会社員に合った副業
・副業への時間捻出方法
・個人の発信力の伸ばし方
・資産形成と資産運用の違い
いずれも社会人として知っておいて損はない情報ばかりです。
社会人1年目は仕事やマナー、お金の知識など、学んだり身に付けたりしなければならないことがたくさんあります。
大変だと感じるシーンも多々あるでしょう。
しかし、それを乗り越えることが未来の大きな成長につながるのです。あなたも是非勉強してみてください。
・失敗しない新入社員の振舞い方
・タスクは「緊急性」と「重要性」で判断することが大切。
・ブラック企業の見分け方
・【仕事ができるアメリカ人上司】超絶できるアメリカ人上司達に共通していたこと
・仕事ができる人が「やらないこと」7選
・【役員を目指す人必見!!!】役員にすべき人10選とは?
・アフェリエイターが組織化(法人化)するメリット・デメリットについてまとめてみた
・社会人3年目までに読むべきビジネス書10選
・サービス運営に役立つ!価格を設定するときのコツや工夫
・転職して驚いたこと
・「ご確認お願いします」は封印!オーダーを具体的にすると仕事の効率は格段にあがります!