コールセンターのCSAT(顧客満足度)とは?計算方法・測定方法・向上方法

コールセンターのCSAT(顧客満足度)とは?計算方法・測定方法・向上方法
コールセンターのCSAT(顧客満足度)とは?計算方法・測定方法・向上方法「コールセンターのCSATとは何か知りたい」
「計算方法や測定方法はどうするの?」
「NPSとの違いや向上のしかたを知りたい」
コールセンターのCSAT(顧客満足度)は、顧客が対応にどれだけ満足したかを示すKPIです。
オペレーターの応対品質を評価し、コールセンターのサービス改善につなげていくための重要な指標です。
似た指標のNPSやCESと混同されやすいですが、測る対象や目的に違いがあります。
これらの指標を正しく理解し、目的に応じてうまく使い分けることで、顧客の声をより的確にサービス改善に生かせます。
ここでは、コールセンターのCSATとは何かという基本から、計算方法、測定方法、下がる原因、向上方法までを解説します。
顧客満足度がなかなか上がらず、測定や向上に悩む管理者やSVの方は、ぜひ参考にしてください。
コールセンターのCSAT(顧客満足度)とは
コールセンターのCSAT(顧客満足度)とはまずは、CSATという指標の意味と、その計算方法を押さえておきましょう。
対応への満足度を示すKPI
CSATとは、顧客が対応やサービスにどれだけ満足したかを数値化した指標です。
問い合わせ対応の直後など、ある特定の時点や特定の体験に対する満足度を測る点が特徴です。
そのため、どのオペレーターやどの対応のどこに課題があるのかを、ピンポイントで把握できます。
オペレーター個人の応対品質を直接評価でき、改善点を特定しやすいため、コールセンターで広く使われています。
顧客の感情を数値として可視化することで、サービスの強みや弱みを客観的に把握できます。
スコアの時系列での変化を追うことで、自分たちが打った施策の効果が出ているかどうかも確認できます。
CSATの計算方法
CSATは、「満足」と回答した数÷全回答数×100という計算式で求めます。
5段階評価なら4と5、10段階評価なら8以上の回答を「満足」とみなして集計するのが一般的です。
なお、評価尺度や質問内容は企業によって異なるため、自社の中で基準を統一しておくことが大切です。
たとえば、たとえば、100件の回答のうち80件が満足と答えた場合、CSATは80%となります。
定期的に計測して推移を見ることで、満足度が上がっているのか下がっているのか、その傾向を把握できます。
満足度が高い人と低い人、それぞれの割合の変化を追うと、課題の有無をより詳しく分析できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 計算式 | 「満足」の回答数 ÷ 全回答数 × 100 |
| 「満足」の基準 | 5段階で4〜5、10段階で8〜10 |
| 計算例 | 80件 ÷ 100件 × 100 = 80% |
コールセンターのCSATの測定方法とNPS・CESとの違い
コールセンターのCSATの測定方法とNPS・CESとの違い次に、CSATの具体的な測定方法と、よく混同されるNPS・CESとの違いを見ていきましょう。
アンケートで測定する
CSATは、応対の直後に行うアンケートで測定するのが一般的です。
「今回の対応に満足しましたか」といった、具体的で分かりやすい質問に対して、5段階や10段階で答えてもらいます。
質問はできるだけ簡潔で答えやすいものにし、お客様が負担なく回答できるようにすることがポイントです。
やり取りの記憶がまだ新しい応対の直後に聞くことで、お客様もスムーズに答えられ、より正確な満足度を測定できます。
電話の自動音声やメール、ショートメッセージ、ウェブサイトなど、さまざまな方法でアンケートを実施できます。
NPS・CESとの違い
CSATは、NPSやCESと測る対象が異なる点を押さえておきましょう。
NPSは「この企業を人に勧めたいか」という将来の推奨度を測る指標で、企業への長期的なロイヤルティを表します。
人に勧める度合いを0から10の11段階で聞き、推奨者の割合から批判者の割合を引いて算出します。
一方のCESは「問題解決にどれだけ努力が必要だったか」という、顧客が感じた手間や負担の大きさを測る指標です。
CESのスコアが低い、つまり少ない労力で問題を解決できたほど、よい顧客体験につながるとされています。
CSATが今の満足度を測るのに対し、これらは測る目的が異なるため、組み合わせて使うと効果的です。
たとえばCSATで短期の課題を、NPSで長期のロイヤルティを把握するなど、互いに補い合う関係にあります。
| 指標 | 測る対象 |
|---|---|
| CSAT(顧客満足度) | 特定の対応への「今の満足度」 |
| NPS(推奨度) | 企業への「将来の推奨度」(長期ロイヤルティ) |
| CES(顧客努力) | 問題解決にかかった「努力・負担」 |
コールセンターでCSATが下がる原因
コールセンターでCSATが下がる原因CSATを効果的に向上させるには、まずなぜ下がるのか、その原因を知ることが大切です。
応対品質と待ち時間の問題
CSATが下がる大きな原因は、応対品質と待ち時間の問題です。 待ち時間を別の指標から捉えるには、サービスレベルの基準と改善方法も参考になります。
オペレーターの説明が分かりにくかったり、言葉づかいが不適切だったりすると、お客様の満足度は大きく下がります。
お客様は、問題が解決したかどうかだけでなく、感じのよい対応そのものにも満足度を大きく左右されます。
電話がなかなかつながらず、長く待たされることも、対応の前段階でお客様の不満につながる大きな要因です。
オペレーターによって対応の質にばらつきがあると、当たり外れが生まれ、満足度が安定しない原因にもなります。
一次解決率の低さ
一次解決率の低さも、CSATを下げる見過ごせない原因です。
一度の問い合わせで問題が解決せず、お客様が何度もかけ直すことになると、その手間が増え、満足度は大きく下がります。
部署をあちこちたらい回しにされたり、同じ説明を何度も繰り返させられたりする体験も、大きな不満の原因になります。
できるだけ多くの問い合わせがその場で一度に解決できるよう、オペレーターの知識や社内の仕組みを整えることが大切です。
お客様にとって一度の対応で解決できる体験は満足度を大きく高めるため、優先して取り組みたいポイントです。
コールセンターのCSATを向上させる方法
コールセンターのCSATを向上させる方法最後に、CSATを向上させるための、具体的な方法を紹介します。 満足度を施策に落とし込む流れは、CX改善の進め方も参考になります。
応対品質の向上とFAQの整備
基本となるのが、応対品質の向上とFAQ・ナレッジの整備です。 改善活動を継続するには、応対品質を管理・改善する方法もあわせて確認しましょう。
定期的な研修やモニタリングで応対スキルを底上げし、オペレーターによる対応のばらつきをなくしていきます。
評価の高いオペレーターの優れた対応のノウハウをチームで共有することも、全体の品質向上に役立ちます。
分かりやすいFAQやナレッジを整えれば、経験の浅いオペレーターでも、正確で迅速な案内ができるようになります。
ツールを活用して本人確認や履歴の確認を効率化すれば、対応時間が短くなり、満足度の向上にもつながります。
さらに、一次解決率を高めたり、お客様の待ち時間を短くしたりすることも、満足度の向上に直結します。
自由記述の分析と他指標との併用
さらに大切なのが、自由記述の分析と、他の指標との併用です。
スコアの数字だけを見て終わりにするのではなく、アンケートの自由記述まで分析すれば、満足や不満の具体的な理由が見えてきます。
お客様がなぜそのスコアをつけたのかという理由までつかむことが、的確な改善策につながります。
CSATは、お客様のその時の一時的な感情に左右されやすいという弱点があるため、NPSやCESといった他の指標とあわせて見ることが大切です。
このようにこのように複数の視点から顧客の声を分析し、一度きりの調査で終わらせず、継続的に改善を重ねていきましょう。
【FAQ】コールセンターのCSATに関するよくある質問
【FAQ】コールセンターのCSATに関するよくある質問コールセンターのCSATとは何ですか?
顧客が対応やサービスにどれだけ満足したかを示す指標です。
応対の直後など、特定の時点での満足度を測る、コールセンターの応対品質に関する代表的なKPIです。
CSATはどうやって計算しますか?
「『満足』と回答した数÷全回答数×100」という式で求めます。
たとえば、100件の回答のうち80件が満足なら、CSATは80%になります。
CSATはどうやって測定しますか?
応対の直後に行うアンケートで測定するのが一般的です。
5段階や10段階で満足度を答えてもらう形式で、電話の自動音声やメール、ウェブなどで実施します。
CSATとNPSの違いは何ですか?
CSATは特定の対応への「今の満足度」、NPSは企業全体への「将来の推奨度」を測ります。
CSATは特定の対応に対する短期的な満足、NPSは企業全体への長期的なロイヤルティを表します。
CSATが下がる原因は何ですか?
応対品質の低さや、長い待ち時間が主な原因です。
ほかにも、一次解決率の低さや、オペレーターによる対応のばらつきなどが挙げられます。
CSATを向上させるにはどうすればいいですか?
応対品質を高め、分かりやすいFAQやナレッジを整えることが基本です。
あわせて、アンケートの自由記述を分析し、NPSなど他の指標と組み合わせて改善すると効果的です。
まとめ:コールセンターのCSATは他の指標とあわせて活用する
まとめ:コールセンターのCSATは他の指標とあわせて活用するコールセンターのCSATは、顧客が対応にどれだけ満足したかを示すKPIです。
計算式は「『満足』の回答数÷全回答数×100」で、応対直後のアンケートで測定するのが一般的です。
下がる原因は応対品質や長い待ち時間、一次解決率の低さなどさまざまで、まずは原因の見極めが大切です。
応対品質の向上やFAQ・ナレッジの整備で改善できますが、自由記述の分析や他指標との併用も重要です。
顧客の声を継続的に分析し、改善を積み重ねることで、満足度の高いコールセンターを目指しましょう。
スコアというスコアという数値の向上そのものではなく、その先にいるお客様の体験をよくすることを、本当の目的にしたいものです。
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