コールセンターの応答率とは?計算方法・目安・下がる原因と改善方法

コールセンターの応答率とは?計算方法・目安・下がる原因と改善方法
コールセンターの応答率とは?計算方法・目安・下がる原因と改善方法「コールセンターの応答率とは何か知りたい」
「計算方法や目安はどのくらい?」
「応答率が低い原因と改善方法を知りたい」
コールセンターの応答率は、電話のつながりやすさを示す重要なKPIです。
応答率が下がると、電話がつながらずお客様を待たせてしまい、顧客満足度の低下やクレーム、機会損失につながります。
そのため、適切な目安を知り、なぜ下がっているのかという原因を見極めて、改善していくことが大切です。
ここでは、コールセンターの応答率とは何かという基本から、計算方法、目安、下がる原因、改善方法までを解説します。
数値が上がらず悩んでいる管理者やSVの方は、ぜひ参考にしてください。
コールセンターの応答率とは
コールセンターの応答率とはまずは、応答率という言葉の意味と、その計算方法を押さえておきましょう。
電話のつながりやすさを示すKPI
応答率とは、着信のうちオペレーターが対応できた割合を示す指標です。
つまり「コールセンターへの電話のつながりやすさ」を数値化したもので、顧客満足度に直結する重要なKPIです。
応答率が高いほど、お客様の問い合わせに迅速に対応できていることを意味します。
少し待たせたとしても、電話がつながって疑問や問題が解決できれば、お客様は安心し、企業への信頼も高まります。
逆に応答率が低いと、電話がつながりにくく、お客様の不満や機会損失、企業イメージの低下を招きます。
何度かけても電話がつながらなければ、お客様の好意は薄れ、競合他社に流れてしまう可能性も高くなります。
だからこそ、応答率はコールセンターを設置するすべての企業にとって、決して無視できない重要な数値なのです。
応答率の計算方法
応答率は、応答件数÷着信件数×100という計算式で求めます。
たとえば、1日に1,000件の着信があり、そのうち900件に対応できた場合、応答率は90%です。
着信数は時間帯によって大きく変動するため、30分や1時間単位など、短い単位で計測するのが理想です。
入電が集中するピークタイムと、そうでない時間帯を分けて見ることで、本当の課題の所在が見えやすくなります。
1日の平均だけで見ると、応答率の高い時間帯が全体を底上げし、つながりにくい時間帯の課題が見えにくくなります。
また、オペレーターにつながる前に切れた「途中放棄呼」を着信数に含めるかどうかも、あらかじめ基準を決めておくことが大切です。
正確な評価のためには、計測の単位と対象をそろえておくことが欠かせません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 計算式 | 応答件数 ÷ 着信件数 × 100 |
| 計算例 | 900件 ÷ 1,000件 × 100 = 90% |
| 計測の単位 | 30分〜1時間ごとが理想 |
コールセンターの応答率の目安
コールセンターの応答率の目安次に、目指すべき応答率の目安と、よく似た関連指標との違いを見ていきましょう。
一般的な目安は90%以上
一般的な応答率の目安は、90%以上とされています。
平均して90%以上あれば、ピークタイムに多少下がっても、おおむねお客様のニーズを満たせている状態といえます。
応答率が80%を下回ると、人員不足やスキル不足で業務が回っておらず、クレームも増えやすい、改善が必要なサインです。
なお、目安は業態で異なり、緊急性の高い病院などはほぼ100%、通販では85〜90%が目安とされます。
目安として、応答率が90%以上ならほぼすべての着信に対応できている状態、80〜90%未満はお客様が「つながりにくい」と感じ始めるレベルです。
このように、自社の業務の性質に合わせて、無理のない適切な目標値を設定することが大切です。
サービスレベル・放棄呼率との違い
応答率は、サービスレベルや放棄呼率と組み合わせて見ることが大切です。 応答の速さまで評価する場合は、サービスレベルとの違いも押さえておきましょう。
サービスレベル(SL)は「20秒以内に80%」のように、応答までの時間制限を設けて測る点が、応答率とは異なります。
一方、放棄呼率は、お客様がつながるのを待ちきれずに自分から切ってしまった割合で、応答率と対になる指標です。
放棄呼率が高いほど電話がつながりにくい状態を示すため、応答率とセットで確認するのが効果的です。
これら複数の指標を合わせて見ることで、電話のつながりやすさをより正確に把握できます。
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| 応答率 | 着信のうち対応できた割合(目安90%以上) |
| サービスレベル(SL) | 設定時間内に対応した割合(20秒以内80%など) |
| 放棄呼率 | つながらず切られた割合(応答率と対) |
コールセンターの応答率が下がる原因
コールセンターの応答率が下がる原因応答率を改善するには、まずなぜ下がるのか、その原因を知ることが大切です。
着信の急増と人員・スキル不足
応答率が下がる大きな原因は、着信の急増と人員・スキル不足です。 利用者が感じる待ち時間の問題は、電話がつながらない原因と利用者側の対策も参考になります。
新商品の発売やキャンペーン、システム障害などで着信が急増すると、既存の体制では対応が追いつかなくなります。
事前に予測できるイベントであれば、あらかじめ人員を増やしたりシフトを調整したりすることで、応答率の低下を防げます。
また、コールセンター業界で起こりがちな慢性的なオペレーター不足や、新人の応対スキル不足も、応答率を下げる大きな要因になります。
これらの原因は、時間帯ごとに細かく計測することで、どの時間帯に問題があるかを特定しやすくなります。
業務フローの非効率と高い離職率
業務フローの非効率と高い離職率も、応答率を下げる根本的な原因です。
後処理に時間がかかったり、保留が多かったりすると、オペレーターが次の電話に出られず、応答率が下がります。
手続きが複雑な業務フローは定期的に見直し、不要な手順を減らしてシンプルにしていくことが大切です。
離職率が高いと、慢性的な人手不足や研修不足が起き、応対品質と応答率の両方が下がります。
新人の割合が多いと、一件あたりの対応に時間がかかり、次の電話に出るまでの時間も長くなり、結果として応答率が下がりがちです。
目先の数値だけを追うのではなく、現場の業務フローや働きやすさそのものを見直すことが、根本的な改善につながります。
コールセンターの応答率を改善する方法
コールセンターの応答率を改善する方法最後に、応答率を改善する具体的な方法を紹介します。
人員配置とシフトを最適化する
まず大切なのが、入電の多い時間帯に合わせた人員配置とシフトの最適化です。 人員不足や過剰配置を見極めるには、占有率を踏まえた人員配置も役立ちます。
時間帯ごとの入電数のデータを分析し、混み合う時間に十分な人数のオペレーターを配置します。
一度に多くのオペレーターが休憩に入らないよう調整するだけでも、電話のつながりやすさは改善します。
休憩の時間をずらしたり、後処理中の人に一時的に協力してもらったりするだけでも、応答率は改善できます。
数百人規模のコールセンターでは、応答率を1%上げるのにオペレーター1人が必要ともいわれます。
そのため、放棄呼によって生じる損失と人件費を天秤にかけ、コストとのバランスを考えて、現実的な目標を決めましょう。
入電数そのものを減らす
もう一つの有効な方法が、入電数そのものを減らす工夫です。
よくある質問はFAQページやチャットボットで自己解決を促すと、オペレーターにかかってくる入電そのものを減らせます。
自動音声応答(IVR)を導入すれば、人が取りこぼしてしまう入電にも自動で応答し、用件に応じた振り分けもできます。
オペレーターを増やすだけでなく、こうしたシステムで現場を支えることも、応答率の安定につながります。
こうして入電を根本から減らすことで、限られた人員でも応答率を高く保ちやすくなります。
このほか、後処理を効率化して一人あたりの対応件数を増やす、テレワークを活用してコストを抑えつつ増員する、といった方法も有効です。
単一の施策に頼らず、人員・業務・ツールの面から多角的に取り組むことが、応答率改善の近道です。
応答率改善を運営設計へ落とし込む
応答率を改善するには、着信数だけを追うのではなく、問い合わせの種類、一次解決範囲、外注可否、保留時間との関係を分けて見る必要があります。
原因別に改善策を分ける
応答率が下がる原因は、人員不足だけではありません。
問い合わせが一部の時間帯に集中している、FAQで解決できる内容が電話に流れている、一次受付で切り分けできず保留が増えているなど、複数の要因が重なることがあります。
対応中の待ち時間が長い場合は保留時間を短縮する運用を確認するを見直し、問い合わせ理由が偏っている場合は問い合わせ分析で改善点を見つけるで分類すると原因をつかみやすくなります。
外注やヘルプデスクで受け皿を増やす
応答率を上げる方法として、繁忙時間帯だけ外注を使う、問い合わせ窓口を分ける、一次受付をヘルプデスク化する、といった選択肢があります。
顧客向けの問い合わせが多い場合はカスタマーサポート外注の委託範囲を確認するを、社内ITや業務システムの問い合わせが多い場合はヘルプデスク外注で一次受付と切り分けを整理するを参考にすると、役割分担を整理しやすくなります。
外部委託を検討する場合でも、応答率だけで判断せず、品質、個人情報、BCPまで含めてBPOサービス比較で委託範囲を確認するやコールセンターBCPとセキュリティを見直すの観点を確認しておきましょう。
| 応答率低下の原因 | 確認する指標 | 改善の方向 |
|---|---|---|
| 着信集中 | 時間帯別着信数、応答率 | シフトと受付時間を見直す |
| FAQ不足 | 問い合わせ理由、再問い合わせ率 | 自己解決導線を整える |
| 保留増加 | 保留時間、AHT | ナレッジと転送基準を整える |
| 専門問い合わせの集中 | 一次解決率、転送件数 | ヘルプデスクや外注範囲を分ける |
【FAQ】コールセンターの応答率に関するよくある質問
【FAQ】コールセンターの応答率に関するよくある質問コールセンターの応答率とは何ですか?
着信のうちオペレーターが対応できた割合を示す指標です。
「電話のつながりやすさ」を表し、顧客満足度に直結する、コールセンターで重要なKPIとされています。
応答率はどうやって計算しますか?
「応答件数÷着信件数×100」で求めます。
たとえば1,000件の着信のうち900件に対応できた場合、「900÷1,000×100」で応答率は90%です。
応答率の目安はどのくらいですか?
一般的には90%以上が目安です。
80%を下回ると、人員不足やスキル不足で業務が回っていないサインとされ、早急な改善が必要です。
応答率は100%を目指すべきですか?
必ずしも100%を目指す必要はありません。
100%に近づけるには余剰人員が必要になり、コストが無駄になることがあるためです。
応答率とサービスレベルの違いは何ですか?
サービスレベルは「20秒以内」など時間制限を設けて測る点が違います。
応答率は時間を問わず対応できた割合を示すため、両方を組み合わせて見ると、課題をより正確に把握できます。
応答率が低いときはどうすればいいですか?
入電の多い時間帯に人員を配置し、シフトを最適化することが基本です。
あわせて、FAQページやIVRの導入で、入電数そのものを減らす工夫も効果的です。
まとめ:コールセンターの応答率は原因を見極めて改善する
まとめ:コールセンターの応答率は原因を見極めて改善するコールセンターの応答率は、電話のつながりやすさを示す重要なKPIです。
計算式は「応答件数÷着信件数×100」で、一般的には90%以上が目安とされます。
下がる原因は、着信の急増や慢性的な人員・スキル不足、業務フローの非効率や離職率の高さなどさまざまです。
人員配置やシフトの最適化に加え、IVRなどで入電数を減らすことで応答率を高められます。
原因をしっかり見極めて対策し、お客様にとってつながりやすいコールセンターを目指しましょう。
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