【アンチになりやすい人の特徴】アンチになりやすい人の特徴をまとめてみた
「アンチ」とは、英語の「anti」を語源とする、「反対・対抗・排斥」などの意味を表す言葉です。
近年ではネットの匿名機能を利用したものも増えています。
SNSや動画のコメント欄などにおいて、投稿者やコンテンツ内で触れる個人・団体、さらにはその関係者などに対する軽い反対意見を述べている人を指していることもあれば、攻撃的な言葉で執拗に粘着している人を指すこともあり、社会問題にまで発展するケースがみられるようになりました。
テレビに出演した女性が、誹謗中傷の対象となり、それが原因で自殺してしまった悲しい事件もあります。
近年では、誰でも簡単にSNSで発信ができる時代です。うまくいけば注目を集め、自分自身が人気者になれる可能性もあります。
しかしそれにはリスクが伴いますので、注意が必要です。自分を好きな人ができれば、嫌いな人、つまりはアンチが増えます。
アンチ行為に対する対策として、具体的な方法はありません。時間の無駄なので「相手にしない」くらいしかありません。しかしそんな強い人間は中々いません。
人間誰でもアンチ活動の対象にされれば、ストレスを抱えるものです。
それについて何日も悩む、眠れなくなる、食事も取れないなど健康を害し、生活や仕事に支障をきたす人もいます。
・他人に対して批判するなどの行動を起こすアンチの人たちって、どんなタイプの人なの?
・何が理由なのか?
・どのような心理状況なのか?
そんな疑問を持つ方も多いでしょう。
今回はアンチになりやすい人の特徴について紹介します。自身が当てはまらないか注意してみてください。
・匿名じゃないと弱気
・無知で勘違いしやすい
・自分の感情が全て正しいと思う
・勉強嫌いで偏見が多い
・自分の人生がうまくいっていない
・なぜかプライドが高い
・成功しない理由は他人の責任
・根拠やデータがない批判をする
・本当はその人が気になって仕方がない
「匿名じゃないと弱気な人」はアンチになりやすい人
インターネット上のSNSや動画投稿サイト、ニュースサイトのコメント欄などにおいて、投稿者やコンテンツ内で触れる個人・団体などに対する誹謗中傷とも取れる反対意見を述べるアンチは多いです。
しかし、ネットで激しい表現を使う人みんなが、現実世界でも乱暴なわけではありません。
むしろ現実の世界では大人しく、人見知りだったり、あまり注目されなかったりすることが多いです。
もちろん現実の世界では、自分を誇張して表現したり、他人を理屈つけて批判したりなどは、することができないでしょう。
ですがネットはそのような人を攻撃的にする面をもっています。その要因には、ネット上の「匿名性」があります。
SNSは基本的に匿名性が保証されています。そして、自分の発言に対して責任が軽く、ましてや匿名で複数の人間が同じターゲットを叩くことでさらに責任が分散されます。
人間は匿名性が保証され、罰を受けないときには、攻撃性が高くなってしまいます。それはある心理学の実験によって証明されているのです。
スタンフォード監獄実験「悪魔の実験」からみるアンチになりやすい人の特徴
その実験はスタンフォード監獄実験で、「悪魔の実験」と言われています。
この実験では、被験者を3人組の2つのグループに分けます。3人はそれぞれ生徒役・看守役・囚人役に割り当てられます。
実験の内容は、生徒が問題に対して答えを間違うと、看守は囚人に電気ショックを与えるというものです。
そして、ひとつのグループはそれぞれが名前で呼ばれ、名札も付けられていましたが、もうひとつのグループはフードや目隠しをし、さらに名前を呼ばず匿名で過ごさせたのです。
その結果、匿名のグループは、名前がわかるグループの2倍も長い電気ショックを与えました。
これはつまり、人間は匿名性が保証されていて、自分が責任を取らなくても良い状態になると、情緒的・衝動的・非合理的行動が現れ、攻撃性が増すということを証明されたのです。
現実生活では、刑罰を受けるかもしれないし、殴られるかもしれない、仕返しされるかもしれないと弱気になる人は多いです。
しかし、ネット空間は直接顔を合わせることもなく、匿名性というヨロイを纏うことができるので、普段の現実世界とは異なった振る舞いをしてしまいやすいのです。
「無知で勘違いしやすい人」はアンチになりやすい人
アンチになりやすい人の特徴として、無知であることではなく、無知の無知、つまり無知であることを自覚していない点があります。
例えば有名人が何か不祥事を起こした際に鬼の首を取ったように叩く人がいます。
相手の事情について何も知らない方が自然なのに、それをあたかも全て知っているかのように決めつけて自分が正しいことを教えてやろうと押しつけるのはまさに「無知の無知」の状態と言ってよいでしょう。
そしてここで問題なのは、誹謗中傷をしてやろうと「自覚」しているわけではなく、むしろ「自分はよいことをしている」と勘違いしていることなのです。
相手を傷つけようという目的ではなく、「あの人は間違ったことをしているから自分が正さなければいけない」という強い正義感に駆られて、独りよがりで相手の気持ちを考えない発言を繰り返し、「アンチ」のような人になっていくのです。
正しい行いをしているということは、自分の非を一切認めないということにも繋がるでしょう。自分の行動を省みることもないため、行動がエスカレートしてしまうのが困りものです。
「自分の感情が全て正しいと思う人」はアンチになりやすい人
先述の通りアンチになりやすい人は「自分が絶対に正しい」と思い込む傾向があります。そのため、ある人の言動が自分の考えた違っていた場合に、怒りや嫌悪感が湧きます。
そして自分のその感情は当然という気持ちから、匿名を利用して相手に攻撃的な言葉を浴びせ、叩き潰そうとするのです。
さらにSNSでは考え方などが似た者同士で繋がることが多く、自分が欲しい偏った情報だけを受け取りがちになってしまいます。
「勉強嫌いで偏見が多い人」はアンチになりやすい人
勉強をするときに必ずやるのが丸つけや採点です。
勉強嫌いの人は、自分の回答に対してバツがつくことを「自分を否定された」と捉えている傾向があります。
自分が否定されるのは辛いので勉強そのものに対して恐怖感を覚えたり、間違ってしまうことを過度に恐れてしまうのです。
これと同じようにアンチになりやすい人は、自分が持っている意見と真逆のことが言われると、考えまでもが否定された気になってしまいがちです。
本来は、人の主張なんて無限にあるわけで、真逆な考えもあって当然なわけです。
それなのに視野に狭くなり、「これが正しいんだ」と固執し、中正な見方ができなくなってしまいます。
「自分の人生がうまくいっていない」はアンチになりやすい人
ファンが付くような人は、能力がある、地位や名誉がある、財産がある、目立っている、注目されている、容姿が優れている、といったように、多くの人より優れている個性や特徴を持っているものです。
しかし、優れている事はいつも尊敬の眼差しや賞賛の言葉ばかりではなく、嫉妬や罵詈雑言などのアンチコメの標的にもなります。
これは単純に、うらやましい・妬ましいという気持ち、すなわち「嫉妬」の感情からきています。
ネットで中傷コメントばかりするアンチの目的は、自分より人生が上手くいっている誰かを批判することで、野次や悪口、粗探しをすることで優越感に浸り、上手くいってない自分の人生を正当化して自己防衛することにあるのです。
実際、アンチになる人たちは、仕事に楽しさを感じない独り身男性が多いと言われています。
業務で成果を出して注目を浴びることも難しく、かと言って帰宅しても慰めてくれる人がいないような人です。
「なぜかプライドが高い」はアンチになりやすい人
プライドが高い性格は、アンチな人にしばしば見られる特徴です。
常に自分が人より強い立場にいたいと考えており、自分の立場をおびやかしそうな人を見つけると、嫌がらせをして邪魔したりとおとしめることに注力します。
自分の立場より弱い人をわざとつくり出すことで、自分は大丈夫だと安心したいのです。
アンチには縄張り意識が強い人も多いです。自分の領域に新しい人が入ってくると強く警戒します。
たとえ明るく優しそうな人であったとしても、自分の環境が変わることを恐れ、排除したくなってしまうのです。
「成功しない理由は他人の責任」はアンチになりやすい人
世の成功している人の特徴として、「人のせいにしない」ことが挙げられます。
失敗を全面的に自分の責任にできることで、成功も自分で管理可能になるのです。他人の責任にしていると、失敗の責苦を軽くできる代わりに、成功が運や人任せになってしまいます。
つまり、自分の力での成功体験が無いため、他人の成功もその人の能力や努力が認められず、どうせ運が良かっただけと嫉妬してしまうのです。
そしてその嫉妬心から、他人のちょっとした弱点や損失などを指摘して、自分の力を見せつけようとするアンチになってしまうのですを
「根拠やデータがない批判をする」はアンチになりやすい人
アンチになりやすい人は、何かにつけて批判するのが好きな人が多いです。こうした人は、批判のための批判に終始します。
一つの議題に対して議論する際、相手の意見が間違っていることを裏付ける根拠やデータや分析がないまま、批判をし続けます。
「本当はその人が気になって仕方がない」人はアンチになりやすい人
特定の対象から実害を被っているようやアンチなど少ないでしょう。アンチの場合、単に気に食わない、つまりは嫌いだという程度の心情が発端になっているようです。
心理学的には、嫌いと好きはイコールの関係となります。
好き・嫌いという感情は、相手に関心があるからこそ生まれる感情であるのです。関心が無ければ、興味もないのでその対象に何も思わない、見ようとすら思わないはずです。
つまり嫌いということは、それだけその対象に関心があって気になっているということです。
なのでアンチは「嫌い嫌い」言いながらも気になって、わざわざ時間と労力を掛けてついつい見てしまいます。
気になるから知らずにいられない、ある意味恋愛対象に近いものともいえます。要するにその対象のことを好きなのでしょう。
また、以前は対象者のファンだったにも関わらず、熱愛報道や不祥事などをキッカケに、アンチに変わってしまうこともあります。
しかしそれでも、相手に対して何らかの興味を持っているからこそ、つい気になってしまい批判するなどの行動に出てしまう人も多いなです。
【まとめ】アンチになりやすい人の特徴
アンチになりやすい人の特徴について紹介しました。
・匿名じゃないと弱気
・無知で勘違いしやすい
・自分の感情が全て正しいと思う
・勉強嫌いで偏見が多い
・自分の人生がうまくいっていない
・なぜかプライドが高い
・成功しない理由は他人の責任
・根拠やデータがない批判をする
・本当はその人が気になって仕方がない
アンチへの対応は人それぞれですが、不慣れな人にとっては大きなストレスがかかるものでもあります。
アンチにどう対処すればいいのか悩んでいる人は、まずはアンチの心理状態を理解するようにしましょう。
もしかしたらただの寂しがり屋、強がり、嫉妬だったなんてケースも少なくありません。
ただし必要以上に感情移入はせず、ただ「ふーん、そうなんだ」や「可哀想な人がいるな」程度に思い、放っておくのが一番でしょう。
自分からも人の悪口を発信しないように、気をつけていきたいものですね。
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