歯ぎしりの原因は?種類と対策・歯科での治療法を解説

歯ぎしりの原因は?種類と対策・歯科での治療法を解説
歯ぎしりの原因は?種類と対策・歯科での治療法を解説「家族に歯ぎしりがうるさいと言われてしまった…」
「朝起きるとあごが疲れているのは、歯ぎしりのせい?」
「歯や体に悪影響がないか心配…」
歯ぎしりは眠っているあいだに起こるため、自分ではなかなか気づけないのが厄介なところです。
毎晩繰り返されていても、本人にはまったく自覚がないというケースがほとんどです。
家族に指摘されて初めて知ることが多く、放っておくと歯やあごに大きな負担がかかることもあります。
この記事では、歯ぎしりが起こる原因や種類から、自分でできる対策、歯科で受けられる治療までを整理して紹介します。
歯ぎしりとは?眠っているあいだに起こる現象
歯ぎしりとは?眠っているあいだに起こる現象歯ぎしりは医学的に「ブラキシズム」と呼ばれ、無意識のうちに歯をこすり合わせたり強く噛みしめたりする現象を指します。
睡眠中に起こることが多いものの、日中に集中しているときや緊張しているときにも見られる現象です。
ギリギリと音が出るタイプばかりではなく、静かに強く噛みしめているだけの場合もあります。
音がしないタイプは家族にも気づかれにくいため、症状が進んでから発覚することも少なくありません。
まずは歯ぎしりの種類を知ったうえで、自分に当てはまるものがないか確認してみましょう。
この記事を読み終えるころには、今日からできる対策がはっきり見えているはずです。
それでは、種類と原因から順番に見ていきます。
自覚しにくいのが特徴
睡眠中の歯ぎしりは、本人にはほとんど自覚がないまま繰り返されています。
朝起きたときに感じるあごの疲れや、歯の違和感だけが唯一の手がかりになることもあります。
歯ぎしりの3つのタイプ
歯ぎしりの3つのタイプ歯ぎしりは、こすり合わせる「グラインディング」、噛みしめる「クレンチング」、鳴らす「タッピング」の3つに分けられます。
この3つは、それぞれ音の出方や症状のあらわれ方が大きく異なります。
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| グラインディング | 歯をこすり合わせ、ギリギリと音が出る |
| クレンチング | 強く噛みしめる。音が出にくく気づかれにくい |
| タッピング | 歯をカチカチと鳴らす。比較的まれとされる |
音が出ないクレンチングは発見が遅れやすく、あごの疲れや頭痛として症状があらわれることがあります。
自分がどのタイプに当てはまるかは、家族に聞いたり歯科で診てもらったりすると確認できます。
複数のタイプが混ざって起こることもあるとされています。
日中の食いしばりにも注意
デスクワークやスマホの操作中に、無意識で歯を食いしばっている人は少なくありません。
上下の歯は本来わずかに離れているのが自然な状態なので、気づいたときに意識して力を抜くことが大切です。
噛む力の強さ
睡眠中の歯ぎしりでは、日中の食事とは比べものにならない強い力がかかるといわれています。
無意識であるがゆえに力の加減ができず、歯やあごへの負担が積み重なっていきます。
頻度には個人差がある
毎晩起こる人もいれば、疲れやストレスが重なったときだけ出る人もいます。
自分の傾向を知っておくと、生活のどこを見直すべきかが見えてきます。
歯ぎしりが起こる主な原因
歯ぎしりが起こる主な原因歯ぎしりの背景には、ストレスや緊張、噛み合わせ、生活習慣などが複雑に関わっているとされています。
なかでもストレスは、歯ぎしりを引き起こすもっとも大きな要因のひとつとして知られています。
| 原因 | 関係の内容(一般的な説明) |
|---|---|
| ストレス・緊張 | 無意識の緊張が噛みしめにつながるとされる |
| 噛み合わせ | 歯並びや被せ物の高さが影響する場合がある |
| 飲酒・喫煙 | 眠りが浅くなり起こりやすくなるとされる |
| カフェイン | 神経が興奮し睡眠の質が下がる |
| 睡眠の質の低下 | 浅い眠りの時間帯に起こりやすい |
| 逆流性食道炎など | 体の不調が関係する場合もあるとされる |
とくに仕事や生活で強いストレスを感じている時期に、歯ぎしりが増えたと感じる人が多いようです。
日中のストレスをためこまない工夫は、歯ぎしりをやわらげるうえでも役立ちます。
ストレスとの付き合い方は、ストレス解消のおすすめ方法もあわせて参考にしてみてください。
子どもの歯ぎしり
子どもの歯ぎしりは、歯の生え替わりに伴って起こることが多いとされています。
成長とともに自然におさまることがほとんどですが、気になる場合は小児歯科で相談してみましょう。
歯ぎしりを放置するとどうなるか
歯ぎしりを放置するとどうなるか歯ぎしりを長く放置すると、歯のすり減りや欠け、あごの痛み、肩こりや頭痛につながることがあるとされています。
睡眠中に歯へかかる力は、日中の食事のときとは比べものにならないほど強いといわれています。
| 起こりうる影響 | 内容 |
|---|---|
| 歯のすり減り | すり減って知覚過敏になることがある |
| 歯の欠け・破損 | 被せ物が外れたり割れたりする場合がある |
| あごの不調 | 顎関節に負担がかかり痛みが出ることがある |
| 頭痛・肩こり | 周囲の筋肉の緊張が影響するとされる |
| 歯周組織への負担 | 歯を支える組織に負担がかかる場合がある |
歯やあごに違和感が続く場合は、自己判断せず歯科で相談することが大切です。
早めに気づいて対処すれば、歯やあごへの負担を最小限に抑えられる可能性があります。
睡眠の質そのものが気になる方は、睡眠障害と眠気の原因や対処法も確認しておくと安心です。
ほかの睡眠中の現象との違い
声が出る寝言とは異なり、歯ぎしりは歯をこすり合わせる音が特徴です。
寝言の原因と対処法とあわせて知っておくと、睡眠中の現象を整理して理解できます。
朝の症状でわかること
起床時にあごがだるい、こめかみが痛い、歯が浮いた感じがするといった症状は歯ぎしりのサインになります。
こうした症状が続くようであれば、早めに歯科で相談してみましょう。
歯科医に伝えたいこと
いつから症状があるか、家族に指摘された頻度はどのくらいかを整理しておくと診察がスムーズです。
ストレスの状況や飲酒の習慣も、あわせて伝えられるようにしておきましょう。
歯科で受けられる対処法
歯科で受けられる対処法歯科でもっとも一般的に行われるのは、就寝時に装着するマウスピースによる保護です。
歯ぎしりそのものを止めるものではありませんが、歯やあごにかかる負担を軽くする役割を果たします。
| 対処法 | 内容 |
|---|---|
| マウスピース | 就寝時に装着し歯を保護する |
| 噛み合わせの調整 | 必要に応じて歯科医が判断する |
| 生活習慣の指導 | ストレスや睡眠の改善をあわせて行う |
市販品ではなく歯科で作るマウスピースは、自分の歯型に合わせて調整されるため装着感が良好です。
保険が適用される場合もあるため、費用については受診の際に確認してみるとよいでしょう。
自己判断で市販品を使い続けず、まずは歯科で相談することをおすすめします。
受診を考える目安
朝起きたときのあごの疲れ、歯の違和感、頭痛が続く場合は受診の目安になります。
家族から歯ぎしりの音を頻繁に指摘される場合も、一度診てもらうと安心です。
マウスピースの手入れ
装着後は水洗いし、専用の洗浄剤を使って清潔に保つことが大切になります。
熱湯で洗うと変形するおそれがあるため、扱い方は歯科の指示に従いましょう。
慣れるまでの違和感
装着し始めた時期には違和感を覚えることがありますが、多くは数日から数週間で慣れていきます。
痛みが出る場合は我慢せず、調整してもらうために歯科を受診してください。
自分でできる歯ぎしり対策
自分でできる歯ぎしり対策歯ぎしりを減らす基本は、ストレスをためこまず、睡眠の質を高めて眠りを深くすることにあります。
特別な準備は必要なく、今日の夜から取り入れられる工夫がほとんどです。
| 対策 | ポイント |
|---|---|
| 日中に力を抜く | 上下の歯を離す意識を持つ |
| 就寝前にリラックス | スマホを控え照明を落として過ごす |
| 寝酒を避ける | アルコールは眠りを浅くするとされる |
| カフェインを控える | 夕方以降のコーヒーや緑茶を減らす |
| あごを温める | 入浴時に周囲の筋肉をゆるめる |
| 横向きで寝る | うつ伏せはあごに負担がかかりやすい |
なかでも、日中に上下の歯を離す意識を持つことは、無意識の食いしばりを減らすうえで効果的とされています。
カフェインの取り方が気になる方は、朝のコーヒーの楽しみ方も参考になります。
無理のない範囲で、続けやすいものから取り入れてみましょう。
付箋を使ったセルフケア
パソコンやスマホに「歯を離す」と書いた付箋を貼っておく方法が知られています。
付箋が目に入るたびに力を抜くようにすると、日中の食いしばりの癖を減らしやすくなります。
あごのストレッチ
口をゆっくり開け閉めしたり、あごの周りを軽くさすったりすると、筋肉の緊張がやわらいでいきます。
強く押したり急に大きく開けたりせず、心地よい範囲で行うことが大切です。
寝る前の過ごし方
就寝前にぬるめの湯船につかると、体の緊張がほぐれて眠りに入りやすくなります。
スマホの画面から離れ、静かに過ごす時間をつくることも睡眠の質を高めてくれます。
歯ぎしりの記録をつける
いつ症状が出やすいかを記録しておくと、原因の見当をつけやすくなります。
| 記録する項目 | わかること |
|---|---|
| 朝のあごの状態 | 前夜の歯ぎしりの有無を推測できる |
| その日の睡眠時間 | 睡眠不足との関係を確認できる |
| 飲酒の有無 | アルコールの影響を判断できる |
| ストレスの度合い | 忙しさとの関連が見えてくる |
数週間分をまとめておけば、歯科で相談する際にも役立つ客観的な記録になります。
睡眠時間を確保する
睡眠不足が続くと眠りが浅くなり、歯ぎしりが起こりやすくなるとされています。
忙しい時期であっても、できるだけまとまった睡眠時間を確保することを優先しましょう。
枕の高さを見直す
枕が高すぎるとあごが引けた姿勢になってしまい、周囲の筋肉に負担がかかることがあります。
自分の体に合った高さになっているかどうか、一度確認してみるとよいでしょう。
食いしばりに気づく工夫
日中ふと気づいたときに、上下の歯が触れていないかを確認する習慣をつけましょう。
触れていることに気づいたら、息を吐きながら肩とあごの力をゆっくり抜くと緊張がやわらぎます。
ガムを噛みすぎない
あごの筋肉を使いすぎてしまうと、かえって緊張が高まることがあるとされています。
長時間のガムや硬いものの噛みすぎには、日ごろから気をつけたほうがよいでしょう。
家族の協力を得る
自分ではなかなか気づけない現象だからこそ、家族に音の有無や頻度を教えてもらうと状況をつかみやすくなります。
指摘する側も責めるような言い方は避けて、体調を気づかう形で伝えてあげるとよいでしょう。
自分に合う対策を続ける
すべてを一度に始める必要はなく、続けやすいものから習慣にしていくのがコツになります。
小さな工夫でも積み重ねれば、あごへの負担は着実に減っていきます。
歯ぎしりに関するFAQ
歯ぎしりに関するFAQ歯ぎしりについて、よく寄せられる疑問にお答えします。
不安なときは一人で抱え込まず、歯科で相談することも考えてみましょう。
歯ぎしりは治りますか?
完全に止める方法は確立されていないとされていますが、負担を減らすための対策は複数あります。
マウスピースの装着や生活習慣の見直しによって、影響を抑えることが期待できます。
音がしなければ大丈夫ですか?
音が出ないクレンチングというタイプもあるため、音の有無だけでは判断できません。
朝のあごの疲れなどが気になる場合は、一度歯科で相談してみましょう。
市販のマウスピースでもいいですか?
自分の歯型に合っていないものを使うと、かえって負担がかかることがあるとされています。
まずは歯科で相談することをおすすめします。
子どもの歯ぎしりは心配ですか?
子どもの歯ぎしりは歯の生え替わりに伴うことが多く、自然におさまることがほとんどです。
ストレスとの関係はありますか?
ストレスや緊張は、歯ぎしりを引き起こす大きな要因のひとつとされています。
お酒を飲むと増えますか?
アルコールは眠りを浅くするとされているため、その影響で歯ぎしりが増えることがあります。
何科を受診すればいいですか?
歯やあごの症状が中心であれば、まずは歯科で相談するのが一般的です。
睡眠そのものに問題がありそうな場合は、睡眠外来を紹介されることもあります。
まとめ:歯ぎしりは早めの対策で負担を減らせる
まとめ:歯ぎしりは早めの対策で負担を減らせる歯ぎしりは無意識に起こる現象ですが、放置すると歯やあごに負担がかかるため、早めの対策が大切です。
まずは日中に歯を離す意識を持ち、ストレスと睡眠の質を整えることから始めましょう。
歯の違和感やあごの疲れが続く場合は、歯科でマウスピースなどの相談をしてみてください。
自覚しにくい現象だからこそ、家族の指摘や朝の体調を手がかりに向き合っていきましょう。




















































































