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コールセンターのクレーム対応マニュアル|心が折れないクレーム対応と対処法

コールセンターのクレーム対応マニュアル|心が折れないクレーム対応と対処法
Contents
  1. コールセンターのクレーム対応マニュアル|心が折れないクレーム対応と対処法
  2. コールセンターでクレーム対応の前に知るべき3つの基本原則
  3. 【実践編】コールセンターでクレーム対応の具体的な5ステップマニュアル
  4. 【NGワードとOKワード集】コールセンターのクレームすぐに使えるフレーズ
  5. コールセンターのクレーム対応で精神的負担を軽減するセルフケアとマインドセット
  6. SV・管理職向け|組織としてコールセンターのクレームをオペレーターを守る方法
  7. コールセンターの悪質クレーム(カスハラ)への法的対処
  8. コールセンターのクレームを未然に防ぐための対策
  9. コールセンターのクレーム「よくある質問(FAQ)」
  10. 【まとめ】コールセンターのクレーム対応は、プロフェッショナルなスキルです

コールセンターのクレーム対応マニュアル|心が折れないクレーム対応と対処法

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コールセンター業務において、クレーム対応は避けて通れない重要な仕事です。

「怒鳴られて言葉に詰まってしまった」
「どこまで対応すればいいのか分からず、不安になる」

こうした経験から、クレーム対応に苦手意識を持っている方は少なくありません。

しかし、クレーム対応は

「生まれ持った才能」

ではなく、正しい知識と手順を学ぶことで誰でも対応できるようになるスキルです。

この記事では、コールセンターのプロが実践するクレーム対応の基本原則から、いますぐ使える具体的な5ステップマニュアル、そして心が折れないためのマインドセットまで、体系的に解説します。

この記事を読み終える頃には、クレーム対応に対する不安が和らぎ、自信を持って電話に出られるようになるでしょう。

コールセンターでクレーム対応の前に知るべき3つの基本原則

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クレーム対応を始める前に、まず以下の3つの原則を頭に入れておきましょう。

これだけで、対応の質が格段に変わります。

1. 「クレーム」と「カスハラ」を区別する

すべての不満が「悪質なクレーム」ではありません。

区分内容
クレーム商品やサービスに対する正当な不満や意見。
カスハラ(カスタマーハラスメント)威圧・脅迫、人格否定、土下座の要求など、正当な理由がなく社会通念上許容される範囲を超える行為。

クレームは企業の改善点を見つける貴重な情報ですが、カスハラはオペレーターの安全を脅かす行為です。

カスハラだと感じたら、無理に対応を続けず、後述するエスカレーションを迷わず実行してください。

https://africa-atlas.com/call-center/call-center-customer-harassment/

2. 顧客の「感情」と「要望」を切り分ける

お客様が怒っている時、その怒りの背後には

「不便だった」
「損をした」

という感情があります。

クレーム対応では、まずこの感情に寄り添うことが最も重要です。

区分内容
感情「約束の時間に届かず、非常に迷惑だ!」
要望「商品がいつ届くのか、正確に教えてほしい」

感情を受け止めてから、要望を確認するという順序で対応を進めましょう。

3. 決して一人で抱え込まない

クレーム対応はチームで行うものです。

対応に困ったら、すぐに上司や先輩にエスカレーションしましょう。

これは決して「逃げ」ではありません。

  • 対応の長期化を防ぐ
  • オペレーター自身の精神的負担を軽減する
  • より適切な解決策をチームで見つける

という、組織的な対応として最も正しい行動です。

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【実践編】コールセンターでクレーム対応の具体的な5ステップマニュアル

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ここからは、実際の電話対応で使える具体的な手順を解説します。

ステップ1:傾聴と共感

まずは、お客様が話し終わるまで冷静に耳を傾けます。

絶対に途中で遮らないようにしてください。

OKトークスクリプト例

  • 「ご不便をおかけし、誠に申し訳ございません。」
  • 「お客様のお気持ちは十分承知いたしました。」
  • 「(相槌として)さようでございますか、はい、承知いたしました。」

ステップ2:状況の確認と要点の整理

感情を受け止めたら、具体的な事実関係を確認します。

要点を整理しながらメモを取りましょう。

OKトークスクリプト例

  • 「恐れ入りますが、念のため状況を確認させていただきます。」
  • 「ご注文番号はお分かりでしょうか?」
  • 「〇〇ということですね。承知いたしました。」

ステップ3:解決策の提示と代替案の提案

お客様の要望に対して、会社としてできることとできないことを明確に伝えます。

できる範囲で最適な解決策を提示し、代替案も提案しましょう。

OKトークスクリプト例

  • 「私どもの確認不足で、ご迷惑をおかけしました。つきましては、お詫びとして〇〇のご対応をさせていただきます。」
  • 「大変恐縮ですが、現状〇〇のご対応は致しかねます。つきましては、代替案として〇〇はいかがでしょうか。」

ステップ4:感謝と再発防止の約束

問題を解決したら、お客様からのご指摘に感謝を伝えます。

これは、今後の関係性を良好に保つために非常に重要です。

OKトークスクリプト例

  • 「この度は貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございます。」
  • 「お客様からのお声を真摯に受け止め、今後のサービス向上に活かしてまいります。」

ステップ5:記録とエスカレーション

通話後は、対応内容をシステムに正確かつ詳細に記録します。

対応中に困難を感じた場合は、すぐに上司に報告し、今後の対応方針について相談しましょう。

記録の目的

通話記録は、単なるメモではありません。

再発防止のための分析データとなると同時に、悪質なカスハラ事案においては、法的な証拠となる可能性もあります。

日付、時間、顧客情報、具体的な言動内容を正確に記録することが重要です。

【NGワードとOKワード集】コールセンターのクレームすぐに使えるフレーズ

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相手の感情を逆なでしない、プロフェッショナルな言葉遣いを身につけましょう。

NGワード・NG行為

状況NGワード・NG行為
対応開始時「どうされましたか?」
反論・反発「しかし」「ですが」
無責任な発言「私には分かりかねます」「無理です」
原因追及「そちら様のお手元では〇〇でしたか?」

OKワード・OK行為

状況OKワード・OK行為
対応開始時「ご不便をおかけし、申し訳ございません。」
反論・反発「承知いたしました。つきましては…」
無責任な発言「申し訳ございません、確認に少々お時間を頂戴してもよろしいでしょうか。」
原因追及「恐れ入ります、念のため確認させていただけますでしょうか。」

コールセンターのクレーム対応で精神的負担を軽減するセルフケアとマインドセット

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クレーム対応は精神的な負担が大きい仕事です。

心の健康を守るための方法を知っておきましょう。

マインドセット:感情のシャットアウト

「お客様は商品の不具合に怒っている。私個人に怒っているわけではない」

と割り切るマインドセットが非常に重要です。

対応方法内容
物理的なメモを取る感情的な言葉は直接PCに打ち込まず、手元の紙に書き留めることで、冷静さを保てます。
「言葉の聞き流し」怒鳴り声や暴言は、意味のない雑音として聞き流すように訓練しましょう。

終話後のセルフケア

セルフケア方法内容
クールダウンタイム通話後、すぐに次の電話に出るのではなく、数分間、深呼吸をしたり、席を離れてリフレッシュする時間を作りましょう。
同僚との連携対応内容を共有し、気持ちを打ち明けられる同僚の存在は大きな支えになります。
上司からのフィードバック対応が正しかったか、改善点はないか、上司にフィードバックを求めることで、不安を解消できます。

SV・管理職向け|組織としてコールセンターのクレームをオペレーターを守る方法

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オペレーターが安心して働ける環境を作ることは、管理職の責任です。

対策① 明確なエスカレーションルールの整備

「暴言を繰り返す」
「対応時間30分を超える」
「金銭を要求する」

など、エスカレーションの基準を明確にし、オペレーターに周知徹底させましょう。

対策② 定期的な研修とメンタルサポート

クレーム対応のロールプレイングを定期的に実施し、実践力を高めます。

カウンセラーの設置や、専門家によるメンタルケア研修を導入することも有効です。

コールセンターの悪質クレーム(カスハラ)への法的対処

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度を越えた悪質なクレームは、犯罪行為となりえます。

以下の言動が見られた場合は、対応を終了し、速やかに上司に報告してください。

脅迫・恐喝

「お前の会社を潰してやる」
「家族に危害を加えるぞ」

といった生命や財産への脅し。

名誉毀損・侮辱

「お前は無能だ」
「会社の評判をSNSで拡散してやる」

といった名誉や信用を傷つける発言。

業務妨害

長時間にわたる無意味な電話や、カスタマーセンターに押しかけて居座る行為。

これらの行為には法的措置を!

これらの行為が認められる場合、企業は警察への被害届提出や顧問弁護士への相談など、法的な措置を取る権利があります。

コールセンターのクレームを未然に防ぐための対策

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クレームは発生してからの対応だけでなく、そもそも発生させないための努力が不可欠です。

1. 顧客情報の共有

過去の問い合わせ履歴や対応内容をシステムで共有し、同じ説明を何度もさせないようにしましょう。

2. FAQ・マニュアルの更新

お客様からの問い合わせ内容を分析し、よくある質問や潜在的な不満点をFAQやマニュアルに反映させ、オペレーターが迅速に回答できるようにします。

3. 専門性の向上

オペレーター一人ひとりの商品知識や専門性を高めることで、顧客の不満を初期段階で解消できるようになります。

コールセンターのクレーム「よくある質問(FAQ)」

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Q1:クレーム対応の電話で、相手が名乗ってくれない場合は?

A. 相手が名乗らない場合でも、無理に個人情報を聞き出す必要はありません。

まずは

「本日は、どのようなご用件でお電話いただきましたでしょうか?」

と、用件の確認から進めましょう。

それでも相手が名乗らない場合は、

「申し訳ございませんが、正確な履歴を残すため、お電話番号を頂戴してもよろしいでしょうか」

と、電話番号での確認を試みてください。

Q2:クレーム対応中、どうしても言葉に詰まってしまったら?

A. 一度言葉に詰まってしまったら、無理に続けようとせず、正直に時間を求めるのが得策です。

「大変申し訳ございません。お客様のご意見を正確に承るために、今一度、状況を整理させていただいてもよろしいでしょうか」

と伝え、一呼吸置く時間を作りましょう。

その間に、冷静になってメモを確認したり、上司にチャットで助けを求めることができます。

Q3:クレーム対応で、どこまで謝罪すればいいですか?

A. 企業として非がある点(商品の不具合、配送の遅延など)については

「ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません」

と明確に謝罪します。

しかし、個人の人格や尊厳を否定するような謝罪(例:「私の対応が悪く、申し訳ございません」)は避けるべきです。

あくまで企業の一員として、サービス上の不備について謝罪するというスタンスを貫きましょう。

Q4:通話時間が長引きそうになったら、どうすればいいですか?

A. 長時間対応は、オペレーターの精神的負担を増やすだけでなく、他の顧客を待たせる原因にもなります。

「お客様、今後の対応方針について、上席の者と確認させていただきます。折り返しお電話差し上げてもよろしいでしょうか」

と伝え、一度電話を切りましょう。

折り返しの約束をすることで、顧客を待たせないという配慮を示しつつ、状況を整理する時間を確保できます。

【まとめ】コールセンターのクレーム対応は、プロフェッショナルなスキルです

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クレーム対応は、単に謝罪するだけではなく、お客様の不満を解決し、企業の信頼を回復する重要な役割を担っています。

今回ご紹介したマニュアルとセルフケアの方法を実践すれば、クレーム対応に対する「きつい」というイメージは

「身につけておきたいプロフェッショナルなスキル」

へと変わります。

決して一人で抱え込まず、チームや組織を頼りながら、自信を持って対応に臨んでください。

https://africa-atlas.com/call-center/rakuten-call-center/

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mikageです!これまでの経験をもとにブログを書いています。事業会社でコールセンターの立ち上げと推進を担当しその後マーケティング担当をしています!趣味で韓国語。TOPIK6級取得。
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